食事の問題点とその予防策

看護師の食生活は、不規則な勤務形態や、忙しい業務の合間に食べなければならないといった理由から、いくつかの問題点があります。
まず、休憩時間であっても、担当する患者の急変には対応しなければならないなど、ゆっくり食事をとれないことがあるため、急いで食事を済ませてしまいがちです。
このような早食いは、よく噛んでいないため胃や腸に負担がかかってしまいます。
業務中にゆっくりと食べることは難しいかもしれません。
しかし、せめてそれが習慣化して自宅や外出時にもしてしまわないように、意識してよく噛んで食べることを心掛けましょう。
次に、同様の理由で食べすぎてしまうという問題もあります。
急いで食事をすると、脳の満腹中枢が満腹だと判断するのが間に合わず、どうしても食べすぎやすくなります。
また、「次は食べられないかもしれない」という気持ちから、食べすぎてしまうということもあるようです。
同じ量であっても、一度に食べるよりは分けて食べる方が体に負担がかからず、また空腹が長く続くのを防ぐことができるのでおすすめです。
さっと食べられる小さめのおにぎりや野菜スティック、具入りのスープなどを常備して、出来るだけバランスよく栄養が取れるようにしておくと、より良いでしょう。
最後に、夜勤中の食事についての内容にも、気をつけなければならない問題があります。
夜勤中は睡眠不足や業務のストレスなどから、食欲が増す傾向があります。
そんな時に、小腹が空いたからとお菓子など甘いものを摘まんでは、カロリー過多になってしまいます。
その場合、バナナなどのフルーツでエネルギー補給をしたり、体を温められるスープなど、消化に良くヘルシーなものを取るようにしましょう。